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fujirock 2016 電気グルーヴのクロージングが待ち遠しい!

電気グルーヴがクロージング。

当初、ヘッドライナーを当てはめて考えるとウィルコがクロージングもある?と密かに期待していたが、蓋を開けてみたら電気グルーヴだった。

ウィルコにはガッツリやってもらいたかったが、電気がクロージングなら文句なしと言ったところでしょうか。

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上がりますねw

電気グルーヴの魅力なんて、今更説明することもないでしょう。

日本にテクノポップではなく、現在進行形のテクノを根付かせた功労者にしてイノヴェーター。

ここ十数年の国内テクノ事情を語る上で、電気グルーヴ抜きに語ることは絶対できないでしょう。

そして、テクノアーティストとしてだけでなく、お笑いアーティストとしても国内トップクラスなのは間違いなしですw

この二人より面白くない芸人は沢山います。真面目な話、電気より面白い、もしくは同等のお笑い芸人を数えた方が絶対に早い。

 

と、ありきたりな紹介をしたところで仕方がありません。

長年電気を聞いていて、いつも自分が電気を聴く上で常に意識していた事が二つあります。

この二点こそが電気が長年テクノシーンのトップに君臨した大きな要素だと確信しています。

一つ目はリズム。

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電気のリズムが他のテクノ系アーティストより図抜けて良いのは、結構無意識に感じている人は多いでしょう。

あの日本のジャズドラムを代表する村上”ポン太”秀一をして、「このバンドはリズムが良い」と言わしめたほどです。

しかも、いわゆる四つ打ちだけでなく、様々なリズムを取り入れたり、鳴り物系、ギターリフなども貪欲に取り入れている。

その片鱗は、石野卓球のDJやリスナーとしての守備範囲の広さからも垣間見ることができます。

石野卓球のDJで、時折意外過ぎるサンプリングがされて驚くことがあります。ニルヴァーナから山下達郎まで。「え?これを回すの?」と驚くことがままあり、それが相当盛り上がったりします。

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様々な音楽にも耳を傾けているのは明らかで、フィッシュマンズソウルフラワーユニオン、それ以外にも七尾旅人岡村靖幸などと共演したりと、そのセレクトは確かなものを感じます。

テクノ狂いのイメージが強いですが、かなりジャンルを横断して聞いていることは電気の楽曲の多様なリズムからも窺い知れます。

 

そして二つ目。

石野卓球の発言で頭から離れないのは、「テクノの魅力を教えてください」という質問に対しての答えでした。

「かかっている曲の一番好きな音が繰り返し鳴っていたらドンドン上がっていく」というのが答えでした。

例えば曲の中でゴムを擦るような音が気に入ったら、その気に入った音を追っかけていくだけでドンドン盛り上がれるんだという意味でした。

これは興味深い答えでした。

サビが良いとか、そういう聞き方ではなく、気に入った音を執拗に追うという聴き方。

これは今まで自分にはなかった聴き方でした。

例えば電気の曲で言えば代表曲の一つ「虹」が分かりやすいでしょう。

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繰り返されるのは「ゆっくり消える虹みたく~」というフレーズ、「て~てて~て~て~」という電子音、ずっと鳴るクリック音のような音。これらが何度も繰り返される。

これのどれかが異常に気に入ったなら、それをなぞっていくように曲を聴くと徐々に上がっていく。

その音が転調したり、トーンを上げたり、歪んだりするのを追いかけることで、音の中での時間感覚が歪んでいくような快感。

石野卓球がそのような意味で本当に言ったかどうかは定かではありませんがw、少なくとも僕は、その聴き方で何倍も電気の音楽を楽しめるようになりました。

 

テクノにおいては、サビとか印象的なフレーズだけでなく、一つの音が曲を楽しむきっかけになると知ってテクノが何倍も楽しくなります。

例えばイーノも認める天才ジョン・ホプキンスの名曲のこれはどうでしょう?ショートバージョンですが、こちらをどうぞ。

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繰り返される音が歪んだり、音を高くなったり低くなったりすることで、何か感情が揺さぶられませんか?

この音の歪みや変化が醸し出す効果はテクノの大きな魅力だと思っています。

 

アンダーワールドの代表曲の一つ「REZ」も、そんな典型的な曲の一つでしょう。

安定して鳴り続けるリズムと変化し続ける電子音の絡み合いが、聴く者に快感を与えていると思います。

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こんなことも頭の片隅に置いて、さあ電気のクロージングを楽しみましょう!