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fujirock 2016 かっこいい初めて聴くよなナンバー〜電気グルーヴ

フジロック2016、ようやくタイムテーブルが発表されました。

どのように動くかは、後日ここで発表するにして(誰も待ってないけどw)、改めて思うのは電気グルーヴのクロージングが思った以上に効いているということに尽きます。

よもやの電気グルーヴクロージングに、個人的にはウィルコのクロージングを期待していただけに純粋に嬉しい悲鳴とは言えませんでしたが、それでもこのスペシャルな発表は「やられた!」とニンマリさせてもらいました。

これに合わせて電気のアルバムを振り返ってみようと、ラックから引っ張り出してきて改めて電気のアルバムを振り返ってみました。

 

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元々が砂原良徳贔屓の人間ですが、際立って7枚目の「A」のクオリティが高いのに驚くばかりです。

個人的に砂原の「Love Beat」をテクノのアルバムとしては3本指に入ると豪語している人間なので、電気の絶頂期は砂原在籍時と確信しているのですが、その中でも「A」の安定感、クオリティの高さ、ポップ性など様々な要素から抜きん出ていると思わざる得ません。

砂原自身「A」で理想とするものが作れたので脱退を表明したと認めているくらいで、孤高のアーティスト砂原は未練を残さず電気を脱退することができるだけのものを作った自負があったようです。

 

電気グルーヴとは、石野卓球ピエール瀧の二人のBL感さえ漂う特殊な密室空間でもあります。

この二人の醸し出す強固な世界観を打ち崩すのは、常人には極めて困難と言わざる得ません。

唯一この世界に割って入り、揺さぶった人のが、テクノマイスター砂原だったと思っています。

石野卓球の作る楽曲は極めてマニアックかつストイック。パブリックイメージよりも数倍一般性には欠けています。

事実卓球のソロ作は、電気名義の作品に比べて一般性に欠け、どこか実験的、閉鎖的な印象の強いものです。

その石野卓球の作るものに一般性を与え、噛み砕いたり煙に巻いたりするのがトリックスターであるピエール瀧の役割なのです。

だからこそ一見無用の長物に見えるピエール瀧は、存在意義があり、なくてはならない存在でもあると言えるでしょう。

 

しかし、その二人のバランスがぐらついたのが砂原在籍時の電気にはありました。

砂原のポップ性は石野卓球との相性が抜群でした。卓球の極めてストイックなテクノ志向に奇跡的に拮抗し、聴きやすくしたり、クールなものに転化させるだけのセンスを砂原が持っていたと言わざる得ません。

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華麗なストリングスアレンジが美しい、電気史上最大のヒットとなった「シャングリラ」が「A」に収録されているのは偶然ではないでしょう。

石野vs砂原のバンド内の(良い意味での)凌ぎ合いがスリリングかつエキサイティングだったのは、在籍当時のこのアルバムを聞けばよく分かります。

電気の音楽性が際立ち始めた「KARATEKA」は、まだ砂原色は出ていません。むしろ、当時トレンドだったビースティーボーイズの「チェック・ユア・ヘッド」に触発されて、徐々に変化をしていった従来の電気グルーヴの路線を引いています。

もう一つの傑作「VITAMIN」で、砂原は自分のカラーに徐々に染めていき、「A」でようやく卓球のサウンドに融合していったと言えます。

この時期の電気の音楽性の高さ、幅広さはもっと評価されて良いでしょう。

卓球のテクノ愛溢れるストイックな世界観に、砂原の卓越したサウンド構成能力、瀧のツボを抑えたMC能力が奇跡的なバランスでせめぎ合っているという意味でも日本のテクノ史に残る傑作となっていると思います。

 

さて、フジロックスペシャルゲストとして電気グルーヴが披露するのは、どんなパフォーマンスでしょう?

何かサプライズを期待しない方が無理というものです。

勿論、現在進行形の電気グルーヴのステージでも満足できますが、ここは一つスペシャルなステージを見せてもらいたいものです。

 

やっぱりここは砂原良徳のゲスト参加を期待しないではいられません。ベートーベンの前座もありですが、統一性に欠けてしまいそうですし。

ここでフジロックのタイムテーブルを見直して吃驚しました。

偶然かもしれませんが、別のアーティストのサポートとしてですが、スティーヴ・エトウの名前が…w

こうなると語り草になっている電気グルーヴ武道館公演の編成が頭をよぎります。

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今もって素晴らしいパフォーマンスですね!

私が電気グルーヴが凄いことになっていると確信したのは、「KARATEKA」の参加ミュージシャンにスティーヴ・エトウブラボー小松がいることに気づいたからです。

今となっては伝わりにくいですが、この二人は当時、かなり尖ったことをやっているミュージシャンの筆頭でした。

この二人が参加したことで、電気の作品が二倍、三倍ぶ厚いサウンドになったのは「UFO」と「KARATEKA」を聞き比べれば分かります。

こうなると初期の傑作「KARATEKA」~「フラッシュパパ・メンソール」の再現ライヴも面白いと思います。

スティーヴ・エトウブラボー小松砂原良徳がサポートした電気グルーヴオーケストラなんてワクワクしないでしょうか?

欲張るのは良くないとは思いますが、ここは一つ祭りの気分を盛り上げる、そんな企画があっても良いかも。

もう一方で解散なんかしないだろうなぁ…と心配している自分がw

なんだかんだ言って、電気グルーヴのクロージングは、個人的にも真のヘッドライナーにさえ思えるくらい楽しみにしている自分がいます。

さあ、タイムテーブルとにらめっこでもしましょうw