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案外、読書にはテクノが似合う wunder 「wunder」

殿堂/名盤

部屋を整理していたら愛聴盤が出てきました。

部屋に氾濫するCDはますますカオスと化していて、持っているCDさえどこにあるかわからないという体たらくは、どうにかしたいのですが…

ただ、整理をしている内に出てくると、まるで購入したかのような喜びがあったりするのも、なかなか捨てがたい快感だったりしますw。

今日、部屋から発掘されたのはドイツのテクノレーベルKaraoke Kalkから1999年にリリースされたwunderです。

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ちょっと不思議なジャケットでしょう。不思議と印象に残ります。

このジャケット同様、強く印象の残るエレクトロニカの作品です。

ヴィクセル・ガーランドがwunder名義でリリースした作品で、リリース当時輸入盤店では相当話題になり、人気を博しました。

テクノというにはアナログ以上にアナログチックな手触り。「ブラジル」のカヴァーやB・ホリデイのサンプリングなど、テクノなのにノスタルジックな感傷を起こさせる手練れなリスナーを裏切るサウンドが、当時斬新でした。

アンビエントのようでもあり、静かなジャズのピアノソロのような静謐さがあり、サンプリングされた音は、まるで微かに聞こえて来る都会の喧騒や森の中の鳥のさえずりのようでもあります。

「新しいのに不思議に懐かしい」

そんな印象を与える不思議なアルバムで、改めて聴いても現在聴けるポップなエレクトロニカと比べても全く遜色がないことに驚きます。

エポックメイキングな作品が、すでにあらゆる要素を網羅している典型の一つと言ってもいいでしょう。

当時、読書のBGMに愛用していた作品ですが、某レコードショップの読書のBGM向けの編集盤にもセレクトされていて、大いに頷けるものがありました。

今まで読書用BGMとして愛聴してきたものをあげると、ムーディマンの「ブラックマホガニー」、砂原良徳の「Love Beat」、それにwunderと、案外テクノの作品をBGMにすることが多かったように思います。

波長の合うテクノの作品は、かなり中毒性が高く、病みつきになるのはジャズに通じるものがあるようにも思えます。

名もなき傑作。

そんな冠が相応しい作品と言っても良いでしょう。