いなせなファンカー amp fiddler

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ご無沙汰してましたが、今日はちょっと良いアナログが手に入ったのでご紹介。

amp fiddlerがsly&robbieと組んでリリースしたこれ。「inspiration information」を。

amp fiddlerは、Mr.Fiddlerとしてデビューした生粋のファンカーで、そもそもがPファンク軍団の卒業生です。

ただ、短期間しか軍団には在籍しておらず、すぐにソロに転向しています。

これは勝手な妄想ですが、アンプのファンク観はゴリ押しのPではなく、いなせでスタイリッシュなスライにこそ憧れていたんじゃないかって思ってしまうのです。

アンプのソロは決してスパークせず、エレピやベースでジワジワとアげていくのが多くて、その手法はスライを意識しているとしか思えない。

このアルバムなどは、いつも通りwスライが憑依しているかのようです。

そこにスライ&ロビーの鉄壁のリズム隊がグイグイ突き上げてくるのだから悪い訳がない上に、ほぼスライのようなネチっこいグルーヴがたまりませんw

このアルバムは特にスライ色が強く、「ファミリーアフェア」や「If You want to me stay」あたりが極上と思う人にはたまらない一枚だと思います。

アンプは一時期地道な活動を強いられていましたが、今はムーディーマンとのコラボなどを経て、ムーディーマンのレーベルからアルバムをリリース、再度注目を集めています。

黒く、粘着質なグルーヴ、決してスパークさせない侘び寂びのあるミディアムファンクを深く愛する人であれば、アンプの作品は素通りできないでしょう。

このアルバムも前半のナンバーは悶絶必至のナンバーが立て続けに攻めてきます。

惜しいのは後半少しスライ&ロビーに気を使ったのかダブ系に寄ってしまうあたりですが、そこもアンプの人柄が出ているというか、人の良さが出ていると優しい目で見てあげましょう。

このアルバムもアンプのエレピが冴え渡っているし、じっくり聞くうちに中毒になっていく渋いアルバムに仕上がっています。是非、ご一聴を。