O Brother OST
アメリカーナ、オルタナカントリーなんでも良いけど、それらを語る上で、この映画も重要なんだと思う。
コーエン兄弟はファンなので、当時映画館で見たが、まだこの映画の音楽について、なんらかの興味を持つことは余りなかった。
しかし、このサントラは驚くことに100万枚売れたらしい。
T・ボーン・バーネットプロデュース、エミルー・ハリス、ギリアン・ウェルチ、アリソン・クラウスの共演が聞けるだけで、一部好事家は買いです。
ブルーグラス、カントリーの楽曲が、古き良きアメリカを舞台にした劇中に流れます。
とはいえはっきり言ってアルバムとしては、オルタナ以前というかブルーグラス、カントリーの元祖も元祖といった感じの武骨な曲が多く、とっつき易い作品とは言い難い。
100万枚売れるような作品とは、とても思えないというのが正直な感想。
ギリアン・ウェルチファンの方は、ライヴでも時折歌っている「I'll Fly Away」が聞けるので聴く価値十分ありだと思います。
この作品の後、コーエン兄弟は「インサイド・ルーウィン・ディヴィス」という、アメリカーナの流れに沿った作品があり、こちらにもギリアン・ウェルチやジャック・ホワイトなどが参加しており、ちょっとしたアメリカーナの流れが汲み取れるようになっています。