フェルナンド・シルヴァ “Miro por la ventana”

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もし、ジョニ・ミッチェルの「Shine」が作品としてでなく、音がたまらなく好きだという人や、フィッシュマンズの浮遊感がたまらないという人がいれば、私は、この作品をお薦めしたいといつも思う。(果たして何人いるのかw)

2002年にリリースされ、カルロス・アギーレ・グルーポやアカ・セカなどと並んで、アルゼンチンのコンテンポラリー・フォルローレを代表する1枚として大きな人気を誇る『ルス・デ・アグア』のメンバーにして、アギーレをして「私の音楽面での兄弟」と言わしめ大きな信頼を得るコントラバス/チェロ奏者、2013年にリリースされたフェルナンド・シルヴァ初のリーダー・アルバム。

フュージョンは元々苦手なのだが、音的にはフュージョンであるのに無性に気に入ってしまう作品というのが幾つかあるのですが、これはそんな一枚。

フェルナンド・シルヴァの事はよく知らないし、カルロス・アギーレも名前はよく聞く割に詳しく知っている訳ではない。

ただ、この作品はユニオンの店頭で耳にして即買いしてしまった一枚ですw。

ジャズであったり、環境音楽的であったり、フュージョンであったり、アルゼンチンフォルクローレであったり(するらしい)。

この浮遊感、空気感は癖になる。録音が良いのか、聴いていて非常に心地がいい。

それでいて集中力を求めるような、ちょっと不思議な美しさのある音楽です。