fujirock 2016 総括その1 カマシがカマシてくれた!
終わってしまいました、フジロック。
この時期はやっぱり「誰がベストアクト?」でしょう。
今年のフジロックに関して言えば、即答です。
カマシ・ワシントン!
カマシがカマシてくれた!この一言に尽きるんです。個人的には。
3日目、雨がパラつき、怪しい雲行きの中で、ポンチョをテントに忘れてオロオロしていたのですが、これでテントサイトまで行って帰ってきたら、疲れ果てた上にカマシに間に合わないと考えて、ヘヴンの最前に腰を下ろし、降られた時は、なるようになれだ!と開き直ったのですが、これが大正解!
もしカマシが良くなかったら、グリーンに戻ってレッチリを見ようと思っていたのですが、リハーサルの音を聞いて「これは間違いないぞ!」と、テンションが上がるリハでした。
ドロドロのグルーヴの効いたキーボード、迫力のあるツインドラム。パリパリのトランペット。
どれを取っても好みの音で、Pファンクを彷彿させる泥臭い感じがたまりません。
始まって3曲くらいで昇天してました。
パワフルなベースプレイとツインドラムの掛け合いは堪らないし、割れる一歩手前の音で吹きまくるトランペット、若いピアニストも渋目のプレイもツボ。
それにカマシのサックスもパワフルでたまりませんでした。
何よりバンドの結束というか、カマシを中心にしたちょっと宗教がかっていると言っても良い結束力が、サン・ラやPファンクを彷彿とさせます。
曲もどこか大仰で、ドラマチックな展開で聴かせます。壮大なスケールを孕んだ楽曲が多く、スペーシーとかスピリチャルという言葉が頭に浮かびます。
8人編成で作り出せるマックスのスケールを飛び越えて、次々と繰り出されるグルーヴで会場はドンドンテンションマックスに。
曲も緩急があり、勢いで押しているとはいえ、聴かせるし、魅せる。
旬のアーティストという言葉がぴったりくる素晴らしいパフォーマンスでした。
まあ次作がカマシの真価が問われる作品になると思いますが、少なくとも現時点でカマシが最高のプレイをしてくれたのは間違いないでしょう。
今年のベスト・アクトはカマシ・ワシントンで決まりでしょうw