【ワンコインCD】聞き耳を立てよ Billie Marten「Writeing of Blues and Yellows」

2016年リリース Billie Marten「Writeing of Blues and Yellows」。¥300也。
当時、結構話題になった弱冠17歳の天才ssw少女が放った傑作です。
J・ブレイクのように静謐でありながら奥底に激情が渦巻いている。全編ほぼアコースティックなのにサウンドが豊潤。
テクノとsswには、内に強烈なキャラと狂気を孕むと言う点で近親関係にある場合が多いです。
そういう点でも、そこはかとなくこのアルバムにも良質なテクノに近いものを感じました。

最近とみに聞かなくなったイギリスらしい哀愁さもあって、ブリティッシュ好きだった人間にとっては、その点でも魅力を感じてしまいます。
内容もさることながらアートワークも素晴らしく、D・ホックニーなどの表記もあり、そっち方面にも精通しているようで、アートワークだけでも只者じゃない感がビシビシします。

アートスクール出身のどちらかと言えば内省的な学生が、普段の印象からは想像できない力を発揮してみせた極私的な作品といった風情も良い感じです。
本当に17歳?恐ろしいものを感じますw

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