フジロック2019 こういうのが出ると妄想が膨らむだけ、膨らむ  Mercury Rev "Bobbie Gentry's The Delta Sweete Revisited"

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友人から薦められて、ジャケットを見た瞬間に多分ヤバいやつだと感じましたw

ジャケットも良いですねえ…惚れ惚れしちゃいます。

ノラ・ジョーンズとかルシンダ姐が参加しているとか、ボビー・ジェントリーってカントリー歌手のカヴァーだとか、情報の一つ一つにいちいちそそられましたが、ここだけの話、マーキュリー・レヴが個人的にはちょっと終わったバンドの印象がありましたw

基本的にはフレイミング・リップスとかと並ぶサイケバンドの牙城の印象があったけれど、ちょっとテクノというか電子系に振れて、少々失速した印象がありました。

事実とても惹かれた「SNOWFLAKE MIDNIGHT」後、アルバムを追っていません。

とはいえ、マーキュリーレヴとルシンダ姐の組み合わせは聞き捨てならないのです。

まずノラ・ジョーンズをフューチャーした①でノックアウトされました。

どこか大好きなアメリカンゴシックとでも言いましょうか、ジョニー・キャッシュやジョー・ヘンリー、ルシンダ姐の世界に近いざらついた陰鬱としたアメリカの耳障りがメチャクチャ好みでした。

ジョー・ヘンリーやポーティスヘッド、マッシヴとか好きな人にはたまらないものがあるのではないでしょうか?

勿論ノラの鮮烈なオープニングを受けてのルシンダ姐の幕引きも当然素晴らしいものがあります。

アメリカーナな歌い手の中では歌声、歌い方での説得力では随一のルシンダ姐のエンディングはパーフェクトに近いものがありました。

勿論、ベス・オートンやマーゴ・プライスのfeat曲も味わい深いものがあります。

残念ながら私はボビー・ジェントリーを知りませんでしたが、このままオリジナルを知らない方が、このアルバムを楽しめるような気がして意識的に聞いてません。

強いていえば一人のシンガーの曲をカヴァーしているけれど、結構統一感がない。

メインシンガーが変わるが故にテンションがバラバラな感じがあって、マーキュリーレヴにしては全体を通しての印象にばらつきがあるのが少々不満といえば不満でした。

とはいえ、何度も聞きたくなる快作なのは間違いありません。

先日のラムチョップに続き、立て続けに愛聴盤になりそうなものに間を開けずに出会える幸せと、もう少し一枚づつをじっくり味わいたいという贅沢な不満に苛まれますw

で、こういう作品に出会うと、ついついフジに出ないか期待しちゃいますが、こればっかりは再現するならお金がかかっちゃいますねw

 

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