フジロック2019 コーチェラ フェスはメディアか祝祭か?

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コーチェラの配信を色々思いながら見てました。ちらちらと。

ここ数年で変わったのは、メンツですよね。とにかく、以前は「今年はこういう傾向なのね」といった所見が持てたものですが、正直さっぱり分からなくなったというか、知らないアーティストがどんどん増えちゃって、分かるものの方が少なかったりしますw

これは年かな〜などと思ったものですが、一概にそうとも言えないようで…

それに加え、大物、ベテランが殆ど出なくなったのがコーチェラw

でも、おそらく今一番注目を集めるフェスなわけで、これが謎なんですね。

で、見てみてなんとなく分かったのは、もはやコーチェラはレコード会社の主戦場になりつつあるんじゃないか?と。フェスというよりショーケース。ステージ上にビジネスの匂いをプンプン感じちゃいましたね。

見たのはテーム・インパラ、ビリー・アイリッシュ、1975、ジャネール・モネイ

まあ大物ばかりですが、もうライブというより、ショーですよ、ショーw

気合い入りまくりで、配信映像もカメラアングルとかバッチリ。殆どPVかってくらいで、バックにはLEDスクリーンで圧巻の映像を音楽とリンクして、ダンサーが大挙して出てきて踊りまくるみたいな。

数年前から活字メディアが衰退し、フェスは最も影響力のあるメディアと化したんだと思うのですが、その頂きにあるコーチェラで話題を作るのは、大きな影響力があるとビジネスサイドは思ったのでしょう。

コーチェラででっかい花火を打ち上げて…という流れがあるとしか思えないw

これはこれで面白いとは思います。ジャネールなんて板野友美ばりにガツガツした「やってやる」感が全身から放出されていて、ある種の狂気を感じちゃうくらいでw

でも、ライヴのもう一つの面白さであるオーディエンスとの相乗効果とか、会場の空気を味方にするような偶発的な、すごくアナログチックな良さは当然感じられない…

それはそれで別の単独ライヴみたいな形で出てくるような気がしました。で、個人的にはそっちに凄く共感するので、そっちへ行けばいいんだろうなと。

フジロックは、その綱渡りの最中なんだろうと凄く思うのです。パイオニアの宿命ですね、こういったジレンマは。

想像したより魅せられたのがビリー・アイリッシュ。派手とは言え、インディーズ臭がまだ残った荒削りな感じと、当人のカリスマ性みたいなのが出ていて好感が持てましたね。パフォーマンスもなかなか堂に入っていました。

さてさて、今後フェスとか音楽がどうなっていくのか?余計興味が湧きました。

でも、個人的にはパンチブラザースだったりシルビア・ペレス・クルスなんですけどねw