「新しいジャズ」に興味のある人もみんな集まれ〜 渋大祭
世間では「新しいジャズ」がもっぱら人気だけれど、おしゃれなジャズとは無縁の人気バンドといえば渋さ知らズが筆頭にあげられるかもしれません。
カマシ・ワシントンが好きだったら渋さをおすすめしたいし、ハイエイタス・カイヨーテが好きな人にも是非渋さ知らズをおすすめしたいけれど、なぜそっち方面に支持が少ないかといえば、はっきりおしゃれじゃないからと言えるんじゃないでしょうか。
フジロックにも何度も出演し、入場規制がかかったことも。
キングクリムゾンから電気グルーヴまでカヴァーする雑食性も、現在までの総メンバー300人と言う人数も日本のジャズシーンはおろか、世界のジャズシーンにおいても異端というしかありません。
オリジナル楽曲も、ソロパートのアドリブも楽しさの一つですが、何よりもスケールの大きい魅力的なメインフレーズの魅力に尽きるのではないでしょうか。
「ナーダム」「本多工務店のテーマ」「校庭」「ひこうき」など、イメージを想起しやすい映画音楽のような楽曲の数々は、ファンならずとも魅了されるのではないでしょうか?
」
その渋さ知らズが結成30周年を迎え、渋さ大祭りを開催するとのこと。
一体どんなメンツになるのか?と期待していたところ、予想以上にフェスらしいメンツになっていて、逆に驚いてしまいましたw
渋谷毅オケやROVO、栗コーダーあたりは、メンバーが渋さのメインを務めることも多いので、納得のセレクトですが、クラムボンや中村佳穂、クリックラックスあたりはちょっとしたサプライズだし、オシャレを求める人にもおすすめの出演者でしょう。
そして、スガダイローには是非生涯でも屈指のピアノソロと愛聴する「犬姫」でのプレイを期待したいところです。
今後の出演者としては梅津和時や山下洋輔、板橋文夫、内橋和久などレジェンド枠。サンラアーケストラやファンファーレチョカリーヤなど海外枠。シカラムータとかも面白い。
でも渋さらしく、異種格闘技的にテクノ系などと取っ組み合いなんかもあると面白いなあ。などと、夢想するのも楽しいフェスになってきました。
このフェス、もっとアングラに走るかと思ってましたが、一般層にも十分おすすめできるメンツが揃って、これから日本のジャズに手を染めようと思う方には、一度にかなり注目のアーティストが観れるお得なメンツになっていると思います。
興味のある方は是非に。