ジャズとかレディオヘッドとか

 

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余り突っ込むような類の話ではないけど、あえて言っておこうかと。

最近、ジャズがちょっとした流行なのか、「新しいジャズ」なんて言葉を聞きます。

あんまりにもその物言いが漠然としていて失笑してしまいます。

例えば今、「新しいロックがあるんだけど、聞く?」と言われて興味を持つだろうか?

かねてから「ジャズ」と言う雑な言い方が嫌でした。

「ちょっとライブに」と言うと、「ジャズのライブ?俺もジャズのライブ行きたいんだよなあ」と言われて閉口したことがあるのです。

このセリフのジャズをロックに変えてみて、そういうことを言う人とライブに行きたいでしょうか?

つまりジャズはぼんやりとしていて、なんとなく良いとか好きが許されちゃうのです。

ジャズの持つ、ちょっとしたクールさやインテリな感じとかがそうさせるのでしょう。

そういった「新しいジャズ」周辺でレディオヘッドが注目を集めています。

B・メルドーが頻繁にカヴァーしたり、とにかくレディへのミュージシャン受けは相当いいのでしょう。

ジャズを聞いていても、案外レディへを避けて通れないようなご時世のようです。

強烈なレディへファンではないですが、それなりに好きな一ファンとして、ここ最近のレディへの取り上げ方に非常に違和感を感じてしまいます。

ジャズとの関係性のようなものが、どうしても無理やりにしか思えないのです。

レディへはもちろんジャズではないのですが、ジャズじゃないと言うこと自体が、ジャズの中に少しでも組み入れたいと言う下心が透けて見えるじゃないか。

レディへの脱ロックは当然聞けば分かるんだけれど、それはテクノとかプログレの角度からまず検討すべき項目でしょう。

テクノやヒップホップと言う今の主流の中に、ジャズの方法論と言うよりブラックミュージックが延々と培ってきたルールが生きているからこそ、テクノやヒップホップの方法論を巧みに取り入れるレディへの音楽にジャズの要素のようなものが見え隠れしているのは、ちっとも不思議ではないでしょう。

しかし、それをひとっ飛びにジャズとの共通項みたいな風に考えるのは、余りにも突飛すぎると言わざるえません。

むしろ、テクノやプログレのラインからレディへの音楽を感じていく方が自然だと思うのです。

そして、一つのジャンルに執着する余り、何か歪んでしまうのもどうも…

まあ、テクスト的に遊ぶ程度であれば良いのですが、どうにも解せないと言うか力技過ぎる風潮にどうにも居心地が悪かったので、ここでちょっと意見してみました。

あくまでも個人的な意見でぼやきに過ぎないのでご了承くださいねw