今年も天才は働いていた キャロライン・ショウ

昨年から今年にかけて、妄想していたのは、クリス・シーリーvsキャロライン・ショウの怪物的天才同士の対決(共演)でしたw ザッパ的な雑食性をいかんなく発揮し、ヨーヨーマを飲み込み、メルドーに歌を歌わせてしまう大物食いを得意とするクリス。 一方、明…

ストーンズはAppleのCMで聞いた女の子

www.youtube.com 巷で(勿論、好きものの間でですがw)評判のMolly Tuttle。 ルシンダ姐やギリアン姐は言うまでもなく良いのだけれど、カントリー畑で言えば、少々亜流と言わざる得ません。 女伊達らというか、ダミ声だったり、従順じゃなさそうだったり、正…

ついにあのプロジェクトが本格始動?

www.youtube.com ひっそりとリリースされた1stアルバムで、アメリカーナ愛好家に大きな衝撃を与えてくれたBonny Light Horsemanが再始動するようです。 アナイス・ミッチェルのソロアルバム、Big Red Machineでテイラー・スウィフトと肩を並べてのボーカル…

良きリスナーは良きアーティスト Bruce Hornsby

良いリスナーが良いアーティストにちがいないと思うのは、D・バーンのプレイリストを見ていると、なかなかの説得力を持ちます。 バーンがStビンセントと共演をしたり、かつてはカエターノ・ベローゾと連名のライヴアルバムをリリースしたりすると話題にもな…

突然トッド・ラングレンのごとく Rostamのどうやってもポップソング

www.youtube.com 元ヴァンパイアウィークエンドという冠が意味をなさない異色のポップシンガーがこのRostam。 ノンサッチャーとしては大注目のアーティストですが、この人一筋縄でいかない。 ポップソングを量産しているですが、美メロながら必殺のポップフ…

ギリアン・ウェルチとは誰か?

ギリアン・ウェルチ 1967年に生まれたギリアン姐は、出世作「Orphan girl」とあるように、実際に孤児であり、ウェルチ夫妻に引き取られ、育てられました。 学生時代はゴスバンドなどでベースやドラムを担当、友人がスタンレーブラザースの音源に合わせて演奏…

この歌を作ってくれたのだから、一生食べていける権利がある Silvia Perez Cruz

www.youtube.co 長年音楽を聴き続けていると、「こんな素敵な曲を作ってくれたのだから、一生食べていける権利くらいあげたい」と思うことがありますw 一人毎日一円でも良い。その歌を愛するリスナーが毎日1円、月30円程度で払い続ければ、少なくとも食べ…

こだわりつづけることのアーティスト性 イーファ・オドノヴァン「ネブラスカ」

イーファ・オドノヴァンの傑作2nd「マジックアワー」にはデラックスエディションがあって(結構入手困難)、そこにスプリングスティーンの「ネブラスカ」のカバーが収録されています。 世間的には「ボーン・イン・ザ・USA」の大ヒット後の超激渋アルバム…

多分、パフォーマー寄りの人 Mitsuki ”Laurel Hell”

ついにMitsukiの新作がリリース。 フジロックのステージを観て、あ、この人はパフォーマーだと直感しました。 日本の体操着のようなシンプルな衣装でヘタウマなパフォーマンスをしながら歌うMitsukiの姿はルードでありながら、妙にエロく、ライヴでありなが…

脇役の美学では終わらせない イーファ・オドノヴァン

名バイプレイヤーって誉め言葉でしょうか? ちょっと微妙に感じることがあります。 天才クリス・シーリやサラ・ジャローズやサラ・ワトキンスとのI'm with herなどでも活躍するイーファにとっては、さほど誉め言葉ではないように思えます。 優れた歌い手であ…

フレーズの魔術師 ガブリエル・カハネ

サブスクに音楽の中心がシフトしてから、更に自分の聴く音楽が混沌としていて、自分でもどこを主軸にしているかよく分からなくなっています。 音楽のホワイトアウト状態というか、酩酊状態というか、そんな感じです。 最近のヘヴィロテはファナ・モリーナ、…

ずっと聴いていたくはない快作 Park Jiha

世界的評価を得ながら、不祥事もあり映画を撮れなくなり、失意の中早逝してしまった韓国の映画監督キム・ギドク。 観ればダークになるし、世界観は1mmも共感できないし、全く好きではない。 なのに新作が出れば観ずにはいられない不思議な映画監督でした…

天才は忘れた頃にやってくる Caroline Shaw

以前からクリス・シーリはアメリカ公認の天才だから安心して欲しいと言い続けていますが、案外天才はいたるところにいるようです。 今回ご紹介する天才は、キャロライン・ショウさんですw きっと幼い頃は学級委員をしていたにちがいないと思わせる理知的な…

四月になれば、彼女は… ファナ・モリーナ覚醒

タイトル、あんまり意味ありませんw ファナ・モリーナといえば、アルゼンチン音響派がROVOの勝井祐二などと交流を始めた頃に名前を知りました。 その時フェルナンド・カブサッキらと共に知名度を上げましたが、どこか内向的で繊細な感じで、あと一歩突き抜…

パンチだよ、全員集合!2022 

お祭りが始まる。 パンチが新作をリリースする時は、当然どんちゃん騒ぎでないといけません。 何せ、今世紀を代表する天才バンジョープレイヤー、クリス・シーリがスペシャリスト集団パンチブラザースを率いて、さまざまなジャンルを横断する作品を世に放つ…

音のプレゼント John Hiatt with The Jerry Douglas Band - "All The Lilacs In Ohio"

www.youtube.com 前作「Eclipse Sessions」」で、声の張りも曲も老いた印象を受けていたJohn。 新作はジェリー・ダグラスと共演の一報に正直、老いた者同士がケミストリーを期待して作っちゃう類の企画色の強い一枚くらいに思って期待していませんでした。 …

隠れた名盤候補筆頭 Bonny Light Horseman

アメリカーナを定義付けするという難題を自分に課したりしているのだけれど、これに対する答えはないと思っていて、移民たちによってアメリカでグチャグチャにかき混ぜられたミクスチャーミュージックというしかないでしょう。 だからこそジャズやカントリー…

ワーカホリック クリス・シーリ、完全ソロ作リリース決定!

今一度言っておきますが、クリス・シーリを天才と呼ぶことに全く躊躇いはありません。2012年に、あのマッカーサーフェローを受賞したと云う、つまり公然と天才と認定されたとほぼ同じ扱いを受けているからですw その活動のスピードと広さは、あたかもプロレ…

思いつくままにアメリカーナ その1 スペースカウボーイOST

コロナでEDMとか消えた気がするなあ…などと思っていたら、ダフトパンクが解散してビックリしましたw ダフトパンクって解散するんだ…と変に感心してしまったりして。 群れになって馬鹿騒ぎって音楽の大きな楽しみ方の一つだったと思うけれど、それが時代的に…

待望の再プレス? Sarah Jarosz / Build Me Up From Bones

4月にサラの傑作が再プレスされるようです。 なぜかジャズ方面からの評価もあったらしく、サラの名前を1ランク上に上げた2013年リリースの傑作。 アナログ盤は、その後市場から消え、なかなか売りにも出なくなっていました。 カラーヴィニールじゃなくても…

沈黙は金なり ジャズでもクラシックでもない Thomas Bartlett ‘Shelter‘

トーマス・バートレット。 ジャズにもクラシックにもトラッド系にも、どこにも属しているようで、どこにも属していないようで。 その不思議な立ち位置でありながら、ダヴマン(鳩男)名義、ニコ・ミューリーとの共作、そしてソロなど様々な名義で話題作を放…

もはや禅問答 細野晴臣 Vu Ja De

10inchのレコードをリリースする人に悪いアーティストはいないが持論ですw 最近ではティグラン・ハマシアン、イールズ、そして満を持しての細野さん。 そりゃあ気にならない方がおかしいってもので、偶然にもアウトレットを見つけて、格安のプライスだった…

明けまして おめでとうございます

いつも気ままにしかアップしていませんが、お付き合いいただきありがとうございます。 今年も気ままですwとりあえず昨年お世話になったアナログでご挨拶代わりでw にしてもコロナでリスニング環境も大きく変わりましたね。 でもって、最近はライヴ盤をよく…

字余りの魔術師 ディランとOCMS

アメリカーナ、特にカントリー寄りの2、3年前にリリースしたアナログとかが、かなり叩き値で売られるのを目にするとゲットする頻度が高い。 ここらを狙い目にする理由を説明すると長くなるので省きますが、ここらが当たりの確率が滅法高いのです。 OCMSは、…

ただ、ただ好きというだけ  THE DIVINE COMEDY

とかく、ロックは時代性や革新的なスタイルなどを求めがちです。 興味を持つきっかけとしては、時代を象徴しそうだったり、革新的な作品であれば、手に取る機会は高まるのは確かではないでしょうか? そんな中、個人的には四半世紀静かに応援し続けたバンド…

ディランより偉いかもしれない ジョニ・ミッチェル「シャイン」(Joni mitchel "Shine")

ここ数年、ボブ・ディランの周辺は話題豊富で熱かったと言わざる得ません。 極め付けはノーベル平和賞で、誰もが驚き、ディランの偉大さに感嘆しました。 ただ、個人的には何度目かの絶頂期と言われるディランの最新作を聞くのさえためらわれるのが常だし、…

時代錯誤で最高な一枚 「Rachael&Vilray」

今やアメリカでは闇に葬られた感のあるウディ・アレンは、こう言いました。 「1930年あたりのジャズは、まるでハチミツのお風呂に入っているような気持ち良さがある」 この言葉は、戦前のジャズやブルース。まだ明確にジャンル分けのできない「ただ単にポピ…

Lucinda Williams"Little Honey"(アナログ) メルカリも捨てたものじゃない

遅まきながらメルカリに手を染めていますw 主にアマゾンとユニオンを主戦場にしていましたが、メルカリにも結構お宝があって、しかも値段設定がざっくりしているので拾いものがあったりします。 ここのところルシンダ姐熱が再燃していまして、しかもやっち…

先輩たらしクリス・シーリ、遂にヨーヨーマを落とすw Not Our First Goat Rodeo

以前、三軒茶屋でみた七尾旅人が内橋和久とライヴをやった時、七尾旅人の内橋へのいじりが激しくて、ちょっとヒヤヒヤするくらいでした。 先輩扱いがうまい、甘え上手。色々言い方はあるけれど、七尾旅人も先輩たらしなのでしょうw 先輩を先輩とも思わない…

nora jonesを侮ってはいけない  Mercury Rev"Delta Sweete Revisited"

マーキュリー・レヴの最新作は、女性カントリー・シンガー、ボビー・ジェントリーの1968年のアルバム『ザ・デルタ・スウィート』を独自に解釈した作品で、オープニングを飾るノラ・ジョーンズの曲が泥臭格好よくて、一発ノックアウトでしたw ここだけの話で…