二人の天才の邂逅 C・シーリとB・メルドー

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Brad Mehldau (p)
Chris Thile (mandolin,vo)

クリス・シーリーとブラッド・メルドー

よもや、この二人が共演アルバムを出すとは思わなかった…

かたやジャズシーンを代表するピアニスト、かたやブルーグラスシーンを牽引する気鋭の天才のタッグである。最早期待しかない。

しかも、発売に先駆けて公開された映像では、あのギリアン・ウェルチの「Scarlet Town」のカヴァー!

日本で200人くらいは悶絶したにちがいないでしょうw

アルバム収録曲は、以下の通り。

CD1
01. The Old Shade Tree
02. Tallahassee Junction
03. Scarlet Town
04. I Cover The Waterfront
05. Independence Day
06. Noise Machine

CD2
01. The Watcher
02. Daughter Of Eve
03. Marcie
04. Don't Think Twice It's Alright
05. Tabhair Dom Do Lamh


ディラン、ジョニ・ミッチェルエリオット・スミスなどのカヴァー、オリジナルに加えて、日本盤のボーナストラックは「Dark turn of mind」と、またもやギリアン・ウェルチの名曲のカヴァー!他にもアナログオンリーのボーナストラックはフィオナ・アップルとファンを喜ばせる楽曲がてんこ盛りです。

若者に受けるような先鋭さがあるとは言わない。でも、このデュオは、ある種のアグレッシヴさを持った、絶好調のノンサッチならではの企画と言っていい。

それにしてもクリス・シーリのワーカホリックぶりには驚かされる。

2016年夏に奇跡の来日を果たした後も、アメリカの国民的ラジオ番組の司会に抜擢され、様々なセッションで話題になり、本作を2017年1月に本作をリリース。4月にはエドガー・マイヤー、ヨー・ヨー・マとバッハを取り上げたアルバムに参加と、目まぐるしく活動を活発化させている。

活動停止状態のニッケル・クリーク、パンチブラザースの活動も停止中とはいえ、それらを全て加味すると、とんでもない活動の幅である。

旺盛な雑食性、クラシック、ジャズ、ロック、はたまたテクノまで、あらゆるジャンルの音楽を咀嚼し、消化し、吐き出す、まさにブルーグラスシーンのフランク・ザッパともいうべきクリスの今後の活動からも目が離せない。

どこまで突っ走るのか?天才の長き旅は、まだまだ続く。

頼む、一度でいいからフジロックの夕暮れのヘヴンで存分にプレイする勇姿を見せて欲しい。

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