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七尾旅人「兵士A」を7月7日(七尾の日)にリリース!

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911ファンタジア」

2000年代の日本のロック?を語る上で、この作品は一つの金字塔になっているのは間違いないと思います。

個人的にはダントツで衝撃だったし、恐らく日本のロック史的にも時が経てば経つほどに「911」の存在は大きくなるでしょう。

それくらい衝撃的な作品だったし、音楽の枠組みさえ超越しかねない”力”が、この作品にはあったと断言します。

狂ったように聴き、狂ったように人に勧めました。

しかし、いざ人に勧めようと思うと、この作品をオススメするのに相応しい言葉がありませんでしたw

「音楽なのかも定かじゃないし、放送劇?インプロヴィゼーション?とにかく凄いんだよ」

911」がどれくらい凄いか言葉に出来ないから凄い。人に勧める度に、そう思えるくらいでした。

 

その頃の七尾旅人のライヴは常軌を逸していました。

さだまさしばりにMCが長く、サンプラーとガットギターを駆使した破天荒なライヴは正に唯一無二でした。

取り憑かれたように楽曲を壊しては再構成する激しいライヴのせいか、どこか精神錯乱のような状態の時がしばしばあり、その時は何故かその集中力や緊張感などの激しさ故か、常連の客(コーヤマくん)をいじり倒すという奇行も恒例になっていました。

カヴァーも沢山披露し、その対象は華原朋美からルー・リードまで振り幅が激し過ぎて怖いくらいだった。

内緒ですが、その頃のライヴをほぼ全て録音していて、特に内橋和久とデュオのライヴは今でもよく聴くくらい。

結構、その時期の音源は自分の中で相当な宝物になっています。

 

その七尾旅人が新作に着手していて3枚組になるといった戯言のような噂もあり、どんなものになるんだろう?とずっと気にし続けてきました。

それが「兵士A」などというライヴ映像作品としてリリースされるとは思いもしませんでした。

誰が想像しただろう?このようなリリースを。

心地よく裏切られた気分で一杯ですw

リリース前の段階で、既に僕はこの新作に満足してしまっています。

こんなに嬉しい裏切られ方は、そうそうないからです。

そして、七尾旅人の断髪をして変わり果てたw姿を激写したスナップショットに鳥肌さえ立っていました。

 

時代の空気。

そんなものを射抜く人は天才の部類と思っていますが、「兵士A」という言葉は、確かに今の日本を射抜いていると思います。

戦争が始まるとか、そういうネガティヴな破壊願望とは少し違う、戦争前夜のような緊張感や窮屈さ、何かとんでもないことが突発的に起きて、根こそぎ人々がその渦に巻き込まれてしまいそうな悪寒のようなものが空気中にばらまかれているような、そんな空気。それが今。

このタイトルが雄弁に語る何か。それに激しく揺さぶられてしまいます。

 

七尾旅人が放つ言葉と旋律と声。

 

それがどんな形風に「兵士A」で舞い、弾けるのか?

過剰な期待ばかりが先に立ってしまって、自分を抑えるだけで手いっぱいです。

「エアプレーン」は、あの「エアプレーン」で、「赤とんぼ」は、ZAZENBOYSや坂田明と共演した時、怒涛のインプロを披露したあの「赤とんぼ」なのでしょうか?

きっと期待は良い意味でしか裏切られないでしょう。

この作品が、また「911」のようなマイルストーンになる期待だけが、今僕の中で膨らんでいます。

 

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