まさかアナログと出会えるとわっ! バディ&ジュリー・ミラー「チョーク」

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ここ日本において、アメリカーナ系のアルバムはただでさえ流通が極端に少なく、店頭で出会う率は限りなく0に近いでしょう(泣)

ましてや、そのアメリカーナの中でもいぶし銀などと言われるアーティストとなったら最早見かけただけでも奇跡というものです。

バディ・ミラーは大好きなアメリカーナのギタリストで、エミルー・ハリス、ロバート・プラントなどの大御所のバックも務める腕利きです。

ソロ作も出しており、これが歌も上手い。加えて奥さんもエミルー姐さんに太鼓判を押されるソングライターであり、リッキー・リー・ジョーンズを彷彿とさせるロリ声のシンガーと至れり尽くせり。

そんなミラー夫婦名義の傑作が、この「チョーク」です。

2009年にリリースされた本作は、エミルー姐さんやロバート・プラント、スチュアート・ダンカン、パティ・グリフィン、加えてブレイディ・ブレイドとバックも豪華。

収録曲も泣けるバラードから、ロカビリー風のロックンロール、ジャズなど、まさにアメリカ音楽のいいとこ取りの純度の高いアメリカーナです。

CDで愛聴していた本作のアナログをひょいと見つけた時の喜びときたら!それこそ即ポチですよ!即ポチ!

CDさえ見つけにくい本作のアナログが出るなんて、日本で13人くらいの人が悔しがってると思いますw

早速針を落としたのですが、アナログならではの音の位相がハッキリと感じられる上に、バディ夫妻のシビれる歌声の余韻が艶かしいエロい仕上がりになっています。

アナログで映えるブレイディの的確かつメリハリの効いたドラムが良いです!

アメリカーナという括りの中で豊かな音楽性を見せつける本作は、アメリカーナのジャンルの中でも傑作の部類なのは間違いありません。

勿論、クリス・シーリを中心とした新進気鋭のアーティスト達の躍進が面白いのは間違いないのですが、こういったベテラン勢の熟成肉のような噛めば噛むほどに味わい深い歌に耳を傾けるのもアメリカーナの楽しみの一つかと。

少しでもアメリカーナに興味がある方なら必聴の一作だと断言できますw

 

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