フジロック2019 豪雨もなんのその、刺激的な3日間 総評
怒涛のように過ぎてしまいました、フジロック。
もちろんキュアーとの邂逅も嬉しかったし、渋さの片山さんに涙したり、意外?にもブルースブッチャーズの素晴らしいパフォーマンスに小躍りしたり、とにかく種々雑多、フジロックの醍醐味を満喫させてもらいました。
何がショックと言っても、ホワイトのクラムボンの最中に豪雨のせいでポンチョのシームが一気に崩壊し、背中からびしょ濡れになったためテントに避難。SIAを見逃したのは痛かったw歯ぎしりもしたけど、これもまた仕方なしです。
今回ほとんど思い入れもないSIAを密かに楽しみにしていたのには訳があります。
2年前のフジロックあたりからフェスのパフォーマンスが大きく変わった。
それは受け手である自分が変わったのもあるけれど、確実にアーティストもオーディエンスも変わったと思ったのです。
それはテクノロジーの進歩が大きく絡んでいて、ステージに映し出される映像がメインになってきている感を強く感じたのです。
ライヴはパフォーマンスだけでなく、ヴィジュアル、サウンド、ライティングなどを総動員した総合芸術になりつつあるのではないか?と強く思い始めました。
今回のフジロックはキュアーとの邂逅をメインに、裏テーマはこのライヴの総合芸術化を確認するという目的を個人的に持ってました。
ケミカルやトム・ヨーク、ジャネール・モネイなど海外で先端を走るアーティストに強くその傾向が見えることで、ほぼ確信に変わりました。
少なくともスタジアムクラスのライヴをする人たちにとって、この総合芸術化は免れ得ないんだと思います。どれだけすごい演奏をしようが、このヴィジュアルやコンセプトでパフォーマンスを支えるのは必須のように思います。
今年のフジロックを3日間体感して痛感したのは、このライヴの総合芸術化です。
私たち世代からしてみれば、MTVで起きた商業的革命、PVの先鋭化と同等の変化、もしくは激震が起きているということだと思います。
これからライヴパフォーマンスは大きく変化していくと思います。
で、その一方でその流れに抗うように人間力を最大限に発揮するアーティストがいるのも面白く、個人的にそちらに大きく共感するのですが、これから続ける寸評でそれらをあげて綴っていきたいと思います。