フジロック2019寸評 憑依体質のイタコジャズw 中村佳穂

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初日朝一、これだけヘヴンに人が集まっている光景に驚きました。

今年の夏フェスの台風の目。フェス参加頻度の高さが注目度を如実に表しています。

 

その魅力は正にライヴにあります。

第一印象は(いい意味ですよw)イタコ。とにかく音と戯れる姿が美しい。

アルバムでは見えてこない音の粒というか、音楽の躍動感のようなものが中村佳穂の演奏や動きを通して目に見えるという感じでライヴを見る醍醐味がある。

裏テーマにしていたテクノロジーの進化によるライヴの総合芸術化とは真逆の魅力を持った中村佳穂を初日一発目に見るというのも皮肉ですが、そこはそこですw

イタコの次に思い浮かべたのは憑依型女性アーティスト。そう、大竹しのぶでしたw

音楽が降りてくるどころか、取り憑かれている感が凄い。

特に中村佳穂の所作が、まるでダンスのような、パラパラの腕の振りのような、音を表現しているように見え、無意識の中で振られているが故に美しい。

唯一いえば、少々楽曲のバリエーションが狭いかも。

とはいえ、今年夏フェス注目度ナンバー1の中村佳穂は、今後も見逃せない存在です。