先輩たらしクリス・シーリ、遂にヨーヨーマを落とすw Not Our First Goat Rodeo
以前、三軒茶屋でみた七尾旅人が内橋和久とライヴをやった時、七尾旅人の内橋へのいじりが激しくて、ちょっとヒヤヒヤするくらいでした。
先輩扱いがうまい、甘え上手。色々言い方はあるけれど、七尾旅人も先輩たらしなのでしょうw
先輩を先輩とも思わないのに、先輩も悪い気がしなくてかわいがる。
自分にはない才能なので、羨ましいことこの上ないw
さて、海の向こうで天才ぶりを遺憾なく発揮し続けているクリス・シーリもそんな先輩たらしの一人なんだと勝手に夢想している。
ヨーヨーマ、スチュアート・ダンカン、エドガー・マイヤーといった錚々たる顔ぶれを前にして、気後れするどころか普通に主導権を握る振る舞いw
それに対して無邪気に笑うヨーヨーマの笑顔を見るに、クリスの先輩たらしは本物と考える方が妥当でしょう。
前作「ロデオ・セッション」でも4人で新しい音楽を作ろうとする気概を強く感じさせましたが、続編ともいうべき「Not Our First Goat Rodeo」の映像を見れば…
映像を見てもらえばわかるように、最早クリス・シーリ色全開ですw
パンチのアグレッシヴさに加え、ヨーヨーマが展開していたシルクロードプロジェクトの中国風のグルーヴなどが加味されてクリス・シーリがパンチで築き上げた世界観にプラスαを加える快作に仕上がっています。
前回も参加していたイーファ・オドノバンも参加し、正に前作の成果を糧に、もう一度作品を深く進化させるための意欲作と言うにふさわしい出来栄えです。
ブルーグラス、ジャズ、クラシック、テクノ、ソウル、あらゆるジャンルを縦横無尽に越境するクリスの驚異的な音楽的感性は、アパラチア、アメリカ、アイルランド、中国など各国の文化をも飲み込み、驚異的なスピードで広がっています。
実は発売決定と同時にアナログを予約したのですが、なかなか来ず、我慢しきれずにスポーティファイで聞いてしまいましたwアナログは明後日到着する予定とアマゾンからアナウンスがありましたけどw
こんな天才の活動を同時代進行で味わえる喜びに鳥肌立ちまくりです。
クリスの才能を存分に味わえるタイニーデスクでのパンチの楽曲などのライヴ映像も至福です。ぜひ観てみて下さい。