この歌を作ってくれたのだから、一生食べていける権利がある Silvia Perez Cruz

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長年音楽を聴き続けていると、「こんな素敵な曲を作ってくれたのだから、一生食べていける権利くらいあげたい」と思うことがありますw

一人毎日一円でも良い。その歌を愛するリスナーが毎日1円、月30円程度で払い続ければ、少なくとも食べていけるのでは?と考えることがあります。

例えばD・ボウイの「ライフ・オン・マース」、ビーチボーイズの「駄目な僕」

こんな美しい曲を作ったのだから当然の権利だと思ったりします。

すれっからしになり、歳と共に感性も鈍化するのでしょうか?そこまで打ち震える感動に出くわすのはなかなか稀になります。

そんな中、ここ数年でこの歌くらい震えた歌はありません。

2020年リリースされたシルビアのアルバム「farsa」に収録された歌ですが、映画のために書かれたようで、2018年にはネット上で視聴可能な歌でした。

映画の挿入歌か主題歌になった歌で、PVには映画のシーンが幾つか挿入されています。

しかし映画の挿入歌としては失格かもしれません。これだけ存在感があり、聴く者を惹きつけてしまうのは映画音楽としてはダメなんじゃないでしょうかw

ここまで歌声と共に震えw、様々なイメージや感情を沸き立たせる歌は珍しい。

古風なメロディの集積のようでありながら、アグレッシヴな演出もあり、シアトリカルな歌に仕上がっているのもシルビアのアーティスト性故でしょう。

わずか2分程度の短い歌ですが、シルビアのアーティスト性や世界観が詰まった代表作の一つと言いたい一曲です。