2016-01-01から1年間の記事一覧

Lucinda Williams /The Ghosts of Highway 20 ある境地、美しいギターアルバムより

ルシンダ・ウィリアム姐さん。 彼女はそんな呼び名が似合うくらいいなせで、ここ数作で更に渋みを加えてきました。 しかも、近年のルシンダ姐の作品は充実していて、前作から2年ぶりの新作ながら、前作「Down Where The Spirit Meets The Bone」に引き続き…

Chieftains / Voice of Ages アメリカーナの源泉を辿る、そして、まとめる

タナカン、アメリカーナ、なんでも良いですが、このジャンルの源泉の一つがアイリッシュトラッドです。 白人側のアイルランド、黒人側のアフリカを源泉とし、その大きな本流が一気に流れ込み合流したのがアメリカ大陸。そこに更に様々な国の音楽が混じり合っ…

大物の予感しかしない Sarah Jarosz / Song Up In Her Head

タナカンシーン(私の勝手な妄想w)で、今一番ホットなアーティストはサラ・ジャローズだ。 女帝エミルー・ハリス、そして、その後を受けるギリアン姐、ロックサイドからのアプローチをするルシンダ・ウィリアムス姐と確実に世代による名シンガーを生み出し…

Justin Townes Earle / The Good Life

情報過多は情報不足と紙一重。 ただでさえ情報が入りにくくなった感のある洋楽シーンにおいて、オルタナカントリー系のアーティストの情報なんて、ほんとネットで手探りで探すしかありません。 かねがね気にしていたジャスティン・タウンズ・アールだって、N…

fujirock 2016 3日目のヘヴンはこれで決まりだ!(のはず)

菊地成孔率いるDCPRGが3日目にエントリーされたら、もう流れは決まっているようなものなんじゃないだろうか。 DCPRG→カマシ・ワシントン→ロバート・グラスパー 本来ならオレンジでこの流れがあっただろうけど、今年はヘヴンでこの流れを作ってくれなきゃ、…

Buddy Miller / CAYAMO sessions at sea

Budd オルタナカントリーが面白過ぎる!と言い続けて数年になりますが、未だもって日本ではカントリーと言えば「ヒーハー!チャンチャンチャン、テケテケ」と言った、能天気で楽しげなアメリカ西部のカウボーイのBGMとしか認識されていないようです。 飽くま…

Rufus Wainwright / Take All My Loves

ルーファスが新作を4/22にリリース。 このジャケット、最早別次元というしかありませんねw

フジロック 2016 このアーティストの出演希望

フジロックにアイドル系が出るとしたら、誰が出るのか? ここ数年のフジロックファンの一つの期待の入り交じった疑問だったと思います。 Bis階段あたりは、リアリティがあったし、ももクロやパフュームあたりは、人気実力?共に相当近いところにいたんじゃな…

ジョン・ハイアット 元々若さなんてなかったからw

ジョン・ハイアットの現状最新作「Termsof My Surrender」をアナログで購入。 相変わらず、でも聴けば聴く程に味わい深い。まあ、これも相変わらずだけどw。 ここ数年で更に渋みが増し、変わらずに変わり続けているといった印象です。 こういった良質なアメ…

fujirock 2016 出演者予想というより希望アーティスト もう大物じゃなくて良い!

第五弾出演アーティスト発表で、ウィルコがアナウンスされて、大きな満足感を感じた今となっては、最早大物アーティストの発表は要らない!とさえ思ってしまった。 何度も言うが、各会場のヘッドライナーが幾ら豪華でも一つしか見れないんです。 だったら、…

フジロック 2016 ウィルコかトゥイーディか?どっちなんだ?

www.youtube.com 先ずは聴けば良い。 ウィルコを語るのは野暮ってところもあるし。 とにかく良いメロディとジェフの今にも泣きそうな歌声で、なんでも許せちゃう… ほぼ欠点の見当たらないパーフェクトなバンド、ウィルコの魅力を語るなんて、やっぱり野暮だ…

クリス・シーリー『How to Grow a Woman from the Ground』

2006年に発表した5枚目のソロ・アルバム『How to Grow a Woman from the Ground』 この作品で集まったメンバーが母体となってパンチブラザーズが出来たとあれば、実質1stアルバムといっても良いかも。 何よりブルーグラス界のジュード・ロウ、奇才、天才、…

フェルナンド・シルヴァ “Miro por la ventana”

もし、ジョニ・ミッチェルの「Shine」が作品としてでなく、音がたまらなく好きだという人や、フィッシュマンズの浮遊感がたまらないという人がいれば、私は、この作品をお薦めしたいといつも思う。(果たして何人いるのかw) 2002年にリリースされ、カルロス…

祝!パンチブラザース 来日

遂にパンチが来日! 結構タナカンのブームはキテルんじゃないか?と本気で思う今日この頃。 とにかく天才にしてワーカホリック、そして溢れる才能をダダ漏れさせまくっているクリス・シーリーが日本で少しでも話題になるのは嬉しい限り。 先ずは一般にも受け…

フジロックに来たら卒倒ものw 余りにも器用貧乏Patty Griffin

オルタナカントリーシーンでは、重要人物の一人パティ・グリフィン。 ソングライティングは女帝エミルー・ハリスからもお墨付き。タナカンシーンのベテラン勢からロバート・プラントまで、彼女のコーラスや歌唱力に全幅の信頼を置き、サポートすること数知れ…

拝啓、ディラン様

この歌は、ほんとに良いですね。 2014年、T・ボーン・バーネット、コステロ、マーカス・マムフォード、リアノン・ギデンスなどが集まったプロジェクトの一曲。 オルタナカントリーが充実している事が見てとれるPVだと思う。 マーカスの歌が最高に良いし、演…

Fujirock'16 ヘッドライナーは3つしか見れないのだ 妄想ヘヴンタイムテーブル

2016年のフジロック、出演者発表は、久々にワクワクする発表だった。 ロバート・グラスパーにカマシ・ワシントン、シガーロスにスクエアプッシャーと、見たいメンツが並び、レッチリやクーラシェイカー、ベン・ハーパーとお馴染みのメンツが並ぶ。かなり良い…

フジロック 2016 今年の台風の目の一つはスクエアプッシャー?

www.youtube.com フジロック第二弾が発表され、ベックやレッチリの話題が盛んですが、今までの出演者の中で個人的に注目は、なにげにスクエアプッシャーだったりする。 実はスクエアプッシャーはかなり新世代ジャズアーティストからのリスペクトがある。D・…

Sarah Jarosz 新作リリース!

今やタナカンシーンの注目の的、サラ・ジャローズの待望の新作が6月17日にリリース決定。 天才少女と言われたサラは、デビューアルバムから注目を集めていましたが、2013年リリースのBuild Me Up From Bonesで一気に風格さえ感じさせるまでになった。 特…

フジロック出演か?(願望)リアノン・ギデンズ

www.youtube.com リアノン・ギデンズの来日が3月に決定。 個人的にはブルーノートやビルボードは好きじゃないので、行きたい気持ちは十分あるけれども行かないかなあ… リアノンは、カロリーナ・チョコレート・ドロップスで、ニグロジャグという埋もれてしま…

O Brother OST

アメリカーナ、オルタナカントリーなんでも良いけど、それらを語る上で、この映画も重要なんだと思う。 コーエン兄弟はファンなので、当時映画館で見たが、まだこの映画の音楽について、なんらかの興味を持つことは余りなかった。 しかし、このサントラは驚…

Bring the Family/John Hiatt

久々にアナログで聴いてしまったw やっぱり怒濤の名盤だなあ。これは高校を卒業した頃、コステロやパブロック周辺の人に夢中だった時にニック・ロウとライ・クーダー、その上必殺仕事人のジム・ケルトナーがバックだって言うんで買った作品。購入時は、ジョ…

SPY BOY/Emmylou Harris

オルタナカントリーを考察するにあたって、一つの起点にしているのが、エミルーの傑作「レッキングボール」。 カントリーの女帝がロックというジャンルに真っ向から挑んだ傑作でしょう。 ダニエル・ラノアという当時「時の人」だったプロデューサーを招いて…

AOIFE O'DONOVAN / IN THE MAGIC HOUR

来日公演もあり、サラ・ジャローズ、サラ・ワトキンスと共に好事家から注目を集めるイーファ・オドノバンの最新作。 サラ×2も参加した④も収録されている上に、初回限定版にアコースティックEPが付いているとあって、久々の新作購入。 本作は、少しロック寄…