オルタナカントリー
自分にとって、今年はクリス・シーリ&ブラッド・メルドーに始まり、このクリス・シーリの「Thanks for Listening」で締めくくったと言っても過言ではないかも。 何せ、クリス&メルドーのパンパン膨れ上がった期待をも上回る素晴らしいアルバムにノックアウ…
今年、これ以上にワクワクする新譜はないだろうと思うくらい楽しみにしていたB・メルドーとクリス・シーリの共作は、その期待を上回る出来でした。 ジャズとブルーグラス。 共に日本人にとっては敷居が高いジャンルの頂きに立つ二人の共演であれば、難解なも…
Brad Mehldau (p)Chris Thile (mandolin,vo) クリス・シーリーとブラッド・メルドー。 よもや、この二人が共演アルバムを出すとは思わなかった… かたやジャズシーンを代表するピアニスト、かたやブルーグラスシーンを牽引する気鋭の天才のタッグである。最…
2001年、クリス若干21歳の時にリリースした作品。 一聴してクリスのマンドリンの爽快な響きにドキッとさせられます。 そして、バックにベラ・フレックやJ・ダグラス、エドガー・マイヤーなどが名を連ね、今に続くクリスの異種格闘技戦の始まりが、この作品に…
www.youtube.com 今更ですが、テイラー・スウィフトですw なんで?と仰しゃる方もいるかもしれませんが、彼女はれっきとしたカントリーシンガー。インタビューで「カントリーが好きと言っていじめられた」と語っているのを見て、やっぱりそういう風に見られ…
www.youtube.com ディランがエレクトリックでライブを行った時に「ユダ!(裏切り者)」とファンから非難されたのは、もはやロック史上の事件として知られています。 偉大なアーティストの大変革は、時に聴衆の激しい非難を浴びます。 その大変革は時代がゆ…
今年のフジロックは終わっても、あの一抹の寂しさがなかったのは、パンチブラザーズの来日公演が控えていたから。 それぐらい待ち焦がれていたパンチブラザーズの来日公演。 「これは事件だ!パンチがライブハウスクラスの箱でやるなんて事件ですよ!」と狼…
ポール・サイモン?フォーク歌手でしょ。 サウンド・オブ・サイレンスだったり明日に架ける橋だったり、ああ、スカボローフェアなんかもそうだよねw ポール・サイモンのイメージはあらかたこんな感じではないでしょうか? せいぜいソロを聴いていても、ステ…
最新作「アンダーカレント」も激賞され、益々注目を集めるサラ嬢。 ローリングストーン誌が「天才」と認めたのには、彼女の音楽的才能だけでなく、テクニック、歌唱力、表現力全てにおいて群を抜いているからとしか思えない。 ブルーグラス界のノラ・ジョー…
www.youtube.com サラ・ジャローズの1stアルバム「Song Up In Her Head」は、タイトル曲で幕を開けます。 言ってみれば、ご挨拶。そして、今まで大事に温めてきた自身の世界観や音楽観を満を持して披露する場でもあります。 1stアルバムの幕開けの曲は、彼…
ブルーグラス界の吹石一恵ことサラ・ジャローズの新作が遂にリリースです。 待ちに待ったというか、最早カントリー界の期待の星、クリス・シーリーやサラ・ワトキンス、シエラ・ハルなどと共にアメリカーナを盛り上げる若きミューズの新作の登場です。 アメ…
夏を前にして、フジロックで盛り上がっている人も多いはず。 当然、苗場のあの場所で、あの雰囲気で過ごす至福の時間は、一度味わったら忘れられないものです。行った人じゃなきゃ分からない。 そんなフジロックが終わっても、楽しみがまた一つあるとしたら…
ここ日本では独自の人気や評価が海外アーティストには存在します。 日本だけで人気とか、海外では人気があるのに日本では意外な程人気がないなどです。 まあ独自の評価があって面白いし、だからこそチープトリックやクイーンのような逆輸入バンドが出るので…
プリンスロス状態の自分には、プリンス追悼特集で、ソラミミスト安斎肇と湯浅学の対談だけで感涙ものですが、ここへきてアメリカーナ特集とは嬉しい限りです。 リアノン・ギデンスの来日に合わせてのアメリカーナ特集。 特にリアノンのインタビューは嬉しい…
あの時、日比谷の野音は極楽だった… 断言させてもらいます。 生涯のベストライヴの一つは、間違いなくフィッシュマンズ@野音です。 夕暮れ時の虫達が鳴き始め、空が茜色に染まり、時折クラクションや街の喧噪が聞こえ始めて、それがあらかじめ用意されたPA…
ルシンダ・ウィリアム姐さん。 彼女はそんな呼び名が似合うくらいいなせで、ここ数作で更に渋みを加えてきました。 しかも、近年のルシンダ姐の作品は充実していて、前作から2年ぶりの新作ながら、前作「Down Where The Spirit Meets The Bone」に引き続き…
タナカン、アメリカーナ、なんでも良いですが、このジャンルの源泉の一つがアイリッシュトラッドです。 白人側のアイルランド、黒人側のアフリカを源泉とし、その大きな本流が一気に流れ込み合流したのがアメリカ大陸。そこに更に様々な国の音楽が混じり合っ…
タナカンシーン(私の勝手な妄想w)で、今一番ホットなアーティストはサラ・ジャローズだ。 女帝エミルー・ハリス、そして、その後を受けるギリアン姐、ロックサイドからのアプローチをするルシンダ・ウィリアムス姐と確実に世代による名シンガーを生み出し…
情報過多は情報不足と紙一重。 ただでさえ情報が入りにくくなった感のある洋楽シーンにおいて、オルタナカントリー系のアーティストの情報なんて、ほんとネットで手探りで探すしかありません。 かねがね気にしていたジャスティン・タウンズ・アールだって、N…
Budd オルタナカントリーが面白過ぎる!と言い続けて数年になりますが、未だもって日本ではカントリーと言えば「ヒーハー!チャンチャンチャン、テケテケ」と言った、能天気で楽しげなアメリカ西部のカウボーイのBGMとしか認識されていないようです。 飽くま…
ジョン・ハイアットの現状最新作「Termsof My Surrender」をアナログで購入。 相変わらず、でも聴けば聴く程に味わい深い。まあ、これも相変わらずだけどw。 ここ数年で更に渋みが増し、変わらずに変わり続けているといった印象です。 こういった良質なアメ…
第五弾出演アーティスト発表で、ウィルコがアナウンスされて、大きな満足感を感じた今となっては、最早大物アーティストの発表は要らない!とさえ思ってしまった。 何度も言うが、各会場のヘッドライナーが幾ら豪華でも一つしか見れないんです。 だったら、…
www.youtube.com 先ずは聴けば良い。 ウィルコを語るのは野暮ってところもあるし。 とにかく良いメロディとジェフの今にも泣きそうな歌声で、なんでも許せちゃう… ほぼ欠点の見当たらないパーフェクトなバンド、ウィルコの魅力を語るなんて、やっぱり野暮だ…
2006年に発表した5枚目のソロ・アルバム『How to Grow a Woman from the Ground』 この作品で集まったメンバーが母体となってパンチブラザーズが出来たとあれば、実質1stアルバムといっても良いかも。 何よりブルーグラス界のジュード・ロウ、奇才、天才、…
遂にパンチが来日! 結構タナカンのブームはキテルんじゃないか?と本気で思う今日この頃。 とにかく天才にしてワーカホリック、そして溢れる才能をダダ漏れさせまくっているクリス・シーリーが日本で少しでも話題になるのは嬉しい限り。 先ずは一般にも受け…
オルタナカントリーシーンでは、重要人物の一人パティ・グリフィン。 ソングライティングは女帝エミルー・ハリスからもお墨付き。タナカンシーンのベテラン勢からロバート・プラントまで、彼女のコーラスや歌唱力に全幅の信頼を置き、サポートすること数知れ…
この歌は、ほんとに良いですね。 2014年、T・ボーン・バーネット、コステロ、マーカス・マムフォード、リアノン・ギデンスなどが集まったプロジェクトの一曲。 オルタナカントリーが充実している事が見てとれるPVだと思う。 マーカスの歌が最高に良いし、演…
2016年のフジロック、出演者発表は、久々にワクワクする発表だった。 ロバート・グラスパーにカマシ・ワシントン、シガーロスにスクエアプッシャーと、見たいメンツが並び、レッチリやクーラシェイカー、ベン・ハーパーとお馴染みのメンツが並ぶ。かなり良い…
今やタナカンシーンの注目の的、サラ・ジャローズの待望の新作が6月17日にリリース決定。 天才少女と言われたサラは、デビューアルバムから注目を集めていましたが、2013年リリースのBuild Me Up From Bonesで一気に風格さえ感じさせるまでになった。 特…
www.youtube.com リアノン・ギデンズの来日が3月に決定。 個人的にはブルーノートやビルボードは好きじゃないので、行きたい気持ちは十分あるけれども行かないかなあ… リアノンは、カロリーナ・チョコレート・ドロップスで、ニグロジャグという埋もれてしま…