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一発屋どころか実力派 Bruce HornsbyのJazz Album”Camp Meeting"

ブルース・ホーンズビーは、こと日本では相当誤解されているアーティストの一人でしょう。 80年代に大ヒット曲「Way It is」があるものの、その後、ジャンルレスな作風や活動もあって、情報が入らない(捉えきれない)為に日本では「一発屋」のイメージしか…

今年も天才は働いていた キャロライン・ショウ

昨年から今年にかけて、妄想していたのは、クリス・シーリーvsキャロライン・ショウの怪物的天才同士の対決(共演)でしたw ザッパ的な雑食性をいかんなく発揮し、ヨーヨーマを飲み込み、メルドーに歌を歌わせてしまう大物食いを得意とするクリス。 一方、明…

フレーズの魔術師 ガブリエル・カハネ

サブスクに音楽の中心がシフトしてから、更に自分の聴く音楽が混沌としていて、自分でもどこを主軸にしているかよく分からなくなっています。 音楽のホワイトアウト状態というか、酩酊状態というか、そんな感じです。 最近のヘヴィロテはファナ・モリーナ、…

ずっと聴いていたくはない快作 Park Jiha

世界的評価を得ながら、不祥事もあり映画を撮れなくなり、失意の中早逝してしまった韓国の映画監督キム・ギドク。 観ればダークになるし、世界観は1mmも共感できないし、全く好きではない。 なのに新作が出れば観ずにはいられない不思議な映画監督でした…

天才は忘れた頃にやってくる Caroline Shaw

以前からクリス・シーリはアメリカ公認の天才だから安心して欲しいと言い続けていますが、案外天才はいたるところにいるようです。 今回ご紹介する天才は、キャロライン・ショウさんですw きっと幼い頃は学級委員をしていたにちがいないと思わせる理知的な…

四月になれば、彼女は… ファナ・モリーナ覚醒

タイトル、あんまり意味ありませんw ファナ・モリーナといえば、アルゼンチン音響派がROVOの勝井祐二などと交流を始めた頃に名前を知りました。 その時フェルナンド・カブサッキらと共に知名度を上げましたが、どこか内向的で繊細な感じで、あと一歩突き抜…

沈黙は金なり ジャズでもクラシックでもない Thomas Bartlett ‘Shelter‘

トーマス・バートレット。 ジャズにもクラシックにもトラッド系にも、どこにも属しているようで、どこにも属していないようで。 その不思議な立ち位置でありながら、ダヴマン(鳩男)名義、ニコ・ミューリーとの共作、そしてソロなど様々な名義で話題作を放…

ディランより偉いかもしれない ジョニ・ミッチェル「シャイン」(Joni mitchel "Shine")

ここ数年、ボブ・ディランの周辺は話題豊富で熱かったと言わざる得ません。 極め付けはノーベル平和賞で、誰もが驚き、ディランの偉大さに感嘆しました。 ただ、個人的には何度目かの絶頂期と言われるディランの最新作を聞くのさえためらわれるのが常だし、…

ハウスと思ったことは一度もないw ムーディーマン

個人的に生涯ベストクラスのアルバムの一つがムーディマンの「ブラックマホガニー」で、ついで本作を初めて聞いた時の印象は「おっしゃれ〜」でしたw ところが聞いている内にオシャレと言うよりは、なんかブラックカルチャーの怨念がへばりついていると言う…

ジャケ買いはアリかなしか? ルイーザ・ブリーナ

音楽ファンの間で永遠のテーマの一つは「ジャケ買いは、ありかなしか?」でしょうw 正直、ジャケ買いで好きになったアーティストが誰しもあるのではないでしょうか? 私は結構「あり派」です。 ジャケットでピンとくることが結構あって、それが当たる確率が…

未だ残響が止まらない〜ディアンジェロ「ブラック・メサイア」

久方ぶりにディアンジェロの「BM」を聴きました。 CDでずっと聴いていたけれど、たまたま安価なアナログを発見し、購入したからです。 2014年リリース。もう5年も経ったのかという感慨を持ちつつですw 強烈に印象に残っているのは、その年を象徴したのがデ…

それは初期ビートルズのそれの位置づけw シルビア・ペレス・クルス

来日をきっかけにシルビアの情報が入るようになって嬉しい限り。 再来日公演は、公演時間に物足りなさを感じるものがあったとはいえ、素晴らしい内容とシルビアの歌い手としてのスケールの大きさをまざまざと見せつけられるものでした。 シルビアのアーティ…

無駄を無駄にしない  渋大祭

すみません、しばらく間が空いてしまいました。 子供に病気うつされたり、台湾へ行ったりと忙しない日々に奔走してました。 さて、日本が誇るジャズ民族集団渋さ知らズの30周年記念「渋大祭」に行ってきました。 色々なご縁があって、渋さ知らズとは長い付き…

フジロック2019寸評 憑依体質のイタコジャズw 中村佳穂

初日朝一、これだけヘヴンに人が集まっている光景に驚きました。 今年の夏フェスの台風の目。フェス参加頻度の高さが注目度を如実に表しています。 その魅力は正にライヴにあります。 第一印象は(いい意味ですよw)イタコ。とにかく音と戯れる姿が美しい。 …

「新しいジャズ」に興味のある人もみんな集まれ〜 渋大祭

世間では「新しいジャズ」がもっぱら人気だけれど、おしゃれなジャズとは無縁の人気バンドといえば渋さ知らズが筆頭にあげられるかもしれません。 カマシ・ワシントンが好きだったら渋さをおすすめしたいし、ハイエイタス・カイヨーテが好きな人にも是非渋さ…

Bruce Hornsby&The Noisemakers REHAB REUNION

www.youtube.com どのくらいの音楽やバンドが時代の風化に耐えるのか? どのくらいの音楽や懐古趣味に堕することなく響き続けるのか? 考えたりすることありませんか? ビートルズとかニール・ヤングとか、ディランとか、時代の風化に耐えるのが誰の目にも明…

パンチ兄弟の新作は、アナログで聞け!

ついに出ました。 パンチ兄弟、待望の新作「All Ashore」! 前作「Phosphorescent Blues」で、ブルーグラスの境界線を軽やかに飛び越え、愛好家の度肝を抜いたパンチ兄弟が新作を提げて戻ってきました。 とはいえ、リーダーのC・シーリはメルドーとの共演作…

いなせなファンカー amp fiddler

ご無沙汰してましたが、今日はちょっと良いアナログが手に入ったのでご紹介。 amp fiddlerがsly&robbieと組んでリリースしたこれ。「inspiration information」を。 amp fiddlerは、Mr.Fiddlerとしてデビューした生粋のファンカーで、そもそもがPファンク軍…

Like Zappa / ブルース・ホーンスビーと言う最高の一発屋

一発屋と言うのは、日本では結構笑われがちですが、海外では案外違うようです。 結構一時代を築いた人のような、敬意を払うニュアンスが入るようです。 このB・ホーンスビーも一発屋のイメージが濃いアーティストでしょう。 しかし、アメリカでは特にブルー…

今月のライヴ 藤井郷子4

「月1回ならライブもいいよ」と妻が言ったから、今日はライヴ記念日 そんな感じで、月一回入魂のライヴ選びをしているw別に行かなくても良い時もあるし、そういう気分でもない時もあるんだけど、毎月一回のライヴを入念に選ぶのも悪くない。さて、今年の締…